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Vistaでシャドウコピーの記憶域の最大容量を確認,変更する

Vistaのシャドウコピーの領域を変更する方法です。

Windows 7 / Vistaでシャドウコピーの割り当て容量を確認,変更する」でこの記事の最新版を公開しています(7 / Vista両対応)

概要

今までに「何故だかわからないけどCドライブの容量が減少していく」といった経験はありませんか?この原因のひとつとなるのが『シャドウコピー』です。『シャドウコピー』とは、Windows VistaのBusines,Enterprise,Ultimateの3エディションに付属している機能です。
「自分はHome Premium(またはBasic)だから関係ない」と思いがちですが、実際には、機能は使えないもののディスク容量は使われています(:この容量はシステムの復元のためのスペースとして使われているため、一概に『全く使えない』とは言えませんが…)。

「ではシャドウコピーとは?」と思う人がいるかもしれません。これは、Windows Vistaのシャドウコピーに対応したエディションに標準でついた「ファイル復元ツール」のようなものです。

しかし、「対応エディションでない」「容量を少しでも節約したい」という人にとっては、ドライブの使用量が多すぎます。そこで、自分がちょうどいいと思える容量に設定を変更してみましょう。

ただし、シャドウコピーに使用される容量は、本来「システムの復元」のための容量として存在しているため、設定の変更には注意が必要です。そのため、まずは「どこくらいの容量を使用しているかを調べてみましょう。

使用されている容量を確認する

  1. 「スタートメニュー」を表示
  2. 「すべててのプログラム」⇒「アクセサリ」の順に選択
  3. 「コマンドプロンプト」の項目を右クリックして、「管理者として実行」を選択(管理者権限で実行中のコマンドプロンプトが出現します)
  4. ここに、「vssadmin List ShadowStorage」と入力(下のフォーム内の文字をご使用ください。コマンドプロンプトへの貼り付け方法は、「黒い部分」を右クリックして「貼り付け」です。)
  5. そうすると現在使用されている容量などが表示されます。ここで「シャドウコピーの記憶域の最大容量」を見てください。初期設定ではかなり多くの容量が予約されています。
    表示の見方
    • "For/"ボリューム: (○:)
      …『○』の部分が対象となるドライブ
    • シャドウ コピーの記憶域ボリューム: (△:)
      …『△』の部分が保存されるボリューム
  6. あとはコマンドプロンプトを閉じて終了です。
vssadmin List ShadowStorage

使用可能な容量の最大値を変更する

  1. 「スタートメニュー」を表示
  2. 「すべててのプログラム」⇒「アクセサリ」の順に選択
  3. 「コマンドプロンプト」の項目を右クリックして、「管理者として実行」を選択(管理者権限で実行中のコマンドプロンプトが出現します)

    ここまでは共通です

  4. ここに、「vssadmin Resize ShadowStorage /For=○ /On=△ /MaxSize=□」と入力(下のフォーム内の文字をご使用ください。記号の部分は変更してください。)
    説明:
    ○…対象とするドライブを入力します
    △…保存されるボリュームを入力します
    □…新しく割り当てる容量を入力します(**MB,**GB,**TBなど)
    注意
      ○,△については『シャドウコピーの記憶域の最大容量を確認,変更する』で確認した内容と一致した値を入力しないと正しく実行できません。

      vssadmin Resize ShadowStorage /For=C: /On=C: /MaxSize=1GB
  5. あとはコマンドプロンプトを閉じて終了です。

ここで注意なのは、「設定変更前よりも割り当て容量を小さくすると、保存されていたデータのあふれてしまう容量の分だけ古い順に削除される」ことです。

最後に

お分かりになりましたでしょうか?かなりドライブの容量を使っています。はじめのうちは予約された容量までは到達しないものの、パソコンを使えば使うほど増えていきますので、上限が高すぎるとかなりの容量を消費してしまいます。

これを逆にいえば、「初期設定のままではかなりの容量が予約されているが、初めのうちはそんなにデータを格納しないのでハードディスクの容量自体は減っていくのはあまり感じないが、パソコンを長く使っていると予約された容量いっぱいまでデータを格納するので、ハードディスクの容量が減る」ということになります。