UD-3000SAを使用中にHDDが読み込めなくなる(認識できなくなる)場合の対応
古い自作PCで使用していたHDDからデータを取り出すために、内蔵HDDをUSB3.0で外付けできるGroovy UD-3000SAを購入しました。しかし、一部環境で作業中うまく認識できなくなることがあったため、(あくまで対症療法的な)対応方法をメモしておきます。
※当サイト掲載の記事は、研究目的あるいは実際に生じたこと・認識したことをそのままレポートとして掲載しているものです。
使用中に読み込めなくなるパターン探し
※回避方法だけ知りたい方はそのまま下へスクロールしてください
内蔵HDD(とその他SATA機器)を外付けかつUSB3.0で使用できるため非常に便利ですが、一部環境で読み込み・書き込み中に突然認識できなくなり、ファイル操作ができない問題が発生しました。
いくつか組み合わせを変えて試したのでそのパターンを掲載しておきます。
なお、テスト環境は以前の記事に掲載した新しい自作PCです。
※次の内容はあくまでも研究目的であり、その内容が正式な方法ではないものが存在する場合があります。同条件をテストする場合は各自の責任で行ってください。
HDDを変える⇒×
HDDを変えて試すパターン。USBはASUS Z87-PRO (V EDITION)のIntelのUSB3.0ポート。
製品の注意書きにもありますが、すべてのHDD等に対応するわけではない、ということで、いくつかHDDを変えてテストを行ってみました。
接続時に認識できないHDDはありませんでしたが、用意したHDDはすべて読み書き中に認識できなくなりました。
USB2.0ポートに接続する⇒○
USBポートを変えて試すパターン(その1)。USBはASUS Z87-PRO (V EDITION)のIntelのUSB2.0ポート。複数のHDDで確認。
USB3.0対応の製品を2.0に接続するのはもったいないですが、使用できないよりかはいいということで確認。
USB2.0であればどのポート・HDDでも正常に作業を完了することができました。
なお、別のPC(USB2.0しかない)でも試しましたが、正常に認識しました。
ASMediaのUSB3.0ポートに接続する(IntelでないUSB3.0ポート)⇒○
USBポートを変えて試すパターン(その1)。USBはASUS Z87-PRO (V EDITION)に搭載されたASMedia ASM1074のUSB3.0ポート(コントローラー的にはハブ)。複数のHDDで確認。
USB2.0で大丈夫ならIntel以外のUSB3.0ポートでも大丈夫な可能性があるのではないか、ということでテスト。今回はASM1074のUSB3.0ポートに接続しました。
その結果、すべてのポートとHDDの組み合わせで正常に読み書きすることができました。
なお、USB3.0に対応した別のPCが手元になかったため、他ではテストできていません…
その他(環境を変える等)⇒×
読み書き時のアプリケーションを変更(通常のエクスプローラではなくファイルコピーソフトを使う)したり、WindowsではなくUbuntu Desktop 12.04 LTSを使用したり、電源を…したり他のパターンも試しましたが、上記のパターン以外に違いは現れず。
いくつかのパターンから見た(対症療法的な)対応方法
ここまでのテスト結果から見て、USB3.0ポートに接続してうまく読み書きができない場合は、次の対応をとるとよさそうです。
- USB2.0ポートを使う
- USB3.0ポートを使う場合は別のチップがコントロールするポートに接続する
…あくまで対症療法的な対応ですが、用意できた環境・パターンではこれが一番のようです。
おまけ
この製品をPCに接続したときに表示されるデバイス名からすると、富士通のUSB 3.0-SATAブリッジLSであるMB86C311を使用しているのではないか、と思われるのですが…
あくまで個人的意見なものの、(製造元不明のものよりは)安定して使用できるのではないか、という気がしてしまうのですが、そう考えるとやはり相性問題なのでしょうか…