無料オンラインストレージのクライアント比較・まとめ
様々なオンラインストレージ(SugarSync / Dropbox / SkyDrive / Ubuntu One / SpiderOak)について、PCにインストールするクライアントソフトについてそれぞれ機能や特徴などをメモ,比較した。2013年02月25日更新。
2013/11/20:新しい記事へのリンクを追加しました
無料オンラインストレージのクライアント比較・まとめ
最近では多くの人が使っているオンラインストレージ。
複数のPC間で常にファイルを最新の状態に保ったり(同期)、必要な時にどこからでも保存したファイルを取り出したりできるオンラインストレージを使ってコンピュータのファイル整理などをしてはいかがですか?
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いよいよ今年も残すところあと僅かとなりました。
年末ということで、大掃除のほかにも来年に向けてコンピュータのファイル整理などはいかがですか?
以前、オンラインストレージの個人的な比較を行いましたが、今回はもう少し種類を増やして、PCにインストールするクライアントソフトや使い勝手について書いていこうと思います(クライアントソフト自体の比較ってそこまで無いような…)。
今回対象とするのは以下の通りです。
- SugarSync
- Dropbox
- SkyDrive
- Ubuntu One
- SpiderOak
※記事の内容には個人的な意見を含みます
SugarSync
初期容量:5GB
紹介による容量追加:あり(+500MB:無料プラン / +950MB:有料プラン)
※こちらから申し込むと開始時の容量が+500MB(有料プランへの申し込みなら+950MB)になります
同期するフォルダ:任意のフォルダを指定可、および「マジック ブリーフケース」フォルダ
同期対象の除外:フォルダ単位で可能
クライアントからの共有:右クリックのメニューまたはクライアントから可能
ファイルはローカルとオンラインの両方に保存される。
—
管理人が最も利用しているサービス。
追記:バージョン2.0からクライアントのデザインが変更になると同時にSugarSyncのストレージをマウントするような仮想ドライブが追加されるようになりました(設定により変更可)。
SugarSyncは非常に柔軟に同期するフォルダを指定することができる。
このおかげで、例えば「コンピュータAの任意の場所にある複数の作業用フォルダを同期する」というような設定ができる。これは非常に便利で、複数の場所に同期したいフォルダが散らばっていたとしても柔軟に同期させることができ、同期対象としたフォルダの下層にあるフォルダを対象から除外するといった使い方も可能。
使い勝手について、とりあえずすべてのパソコンで同期させたいだけなら「マジック ブリーフケース」フォルダに放り込んでおけばいいし、柔軟に対応させたいのなら自分で同期するフォルダを指定すればいいというように、簡単にも柔軟にも扱える。
「マジック ブリーフケース」に入れた場合でなければ、他のコンピュータでは自分で設定しない限り同期されない。つまり、多くのコンピュータがあった場合でもどのフォルダをどのコンピュータ間で同期させるかを指定できる。
バージョン2.0でクライアントのデザインが変更となったが、慣れれば以前と大きく変わった部分は(仮想ドライブ以外)ないのでおそらく問題ないかと…
開始時の容量も5GB(無料プランでも紹介ボーナスを使えば+500MB)と簡単に同期するなら十分な容量が最初から用意されている。
紹介バージョン:1.9.92 / 2.0.1
Dropbox
初期容量:2GB
紹介による容量追加:あり(+500MB)
同期するフォルダ:「Dropbox」フォルダ
同期対象の除外:(※本文参照)
クライアントからの共有:右クリックのメニューから可能
ファイルはローカルとオンラインの両方に保存される。
—
言わずとも知れた老舗オンラインストレージ。
SugarSyncと比較して非常にシンプルなイメージ。
フォルダに入れたファイルは自動的にすべてのコンピュータで同期される。
また、「高度な設定」から、Dropbox上のフォルダのうち、すべてのフォルダを同期するか、任意のフォルダのみ同期するかを選択できる。
この設定を活用すると、各コンピュータで同期に使用するDropbox上のフォルダを変えれば(例:コンピュータAではAフォルダ,コンピュータBではBフォルダ)SugarSyncのように同期対象を限定できる。
一方で、指定できるのはあくまでも「Dropbox」フォルダ内での話であるため、本当のSugarSyncのようにローカルに散らばった複数のフォルダを指定することはできない。
とにかく難しいことは考えたくないという人にはいいかもしれない(SugarSyncでも「マジック ブリーフケース」に入れれば全く同じ動作をするが…)。
開始時の容量は2GB(紹介ボーナスを使えば+500MB)なので他と比べると若干少ないが、無料でサービスを利用できるだけありがたいか…
紹介バージョン:1.6.16 / 1.6.17
SkyDrive(デスクトップアプリ)
初期容量:7GB(古くから使用しているユーザーは25GB)
紹介による容量追加:なし
同期するフォルダ:「SkyDrive」フォルダ
同期対象の除外:(※本文参照)
クライアントからの共有:右クリックのメニューから可能
ファイルはローカルとオンラインの両方に保存される。
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Microsoft社によるサービス。
同期方法としてはDropboxと似た感じで、フォルダに入れたファイルが同期対象となる。
Dropboxと同様に、フォルダに入れたファイルは自動的にすべてのコンピュータで同期され、SkyDrive上のフォルダのうち、すべてのフォルダを同期するか、任意のフォルダのみ同期するかを選択することもできる。
ここでは目的から外れるので詳しく紹介しないが、そのほかの機能として設定さえ行えばインストールしたPCに保存されたデータを別のPCから取り出せる。
位置づけとしてはDropboxとほぼ同等(SugarSyncより限定的)といった感じ。
開始時の容量は、以前は25GBだったものの、現在は7GBと減少。しかし、ここで紹介しているその他のサービスより多い。
紹介バージョン:Version 2012 (Build 17.0.2003.1112)
Ubuntu One
初期容量:5GB
紹介による容量追加:あり(+500MB)
同期するフォルダ:任意のフォルダを指定可、および「Ubuntu One」フォルダ
同期対象の除外:なし
クライアントからの共有:クライアントから可能
ファイルはローカルとオンラインの両方に保存される。
—
Ubuntu向けのサービスで、Windowsなどでも使用可能。
管理人がこのサービスを利用するようになったのはUbuntu上が最初なのでWindows上では若干体感が異なる。
そもそもUbuntu上で使用することが本来の目的だと思われるので、Windowsで使うなら別のサービスの方がいいかもしれない。
基本は「Ubuntu One」フォルダを通して行い(自動ですべてのコンピュータと同期)、ほかにも設定によってそれぞれのコンピュータで任意のフォルダを同期対象とできる。
Ubuntuなら他にも機能はあるが、とりあえずWindows上の基本的な部分としてはこのような感じ。
Ubuntuユーザーならこちらを選択した方が便利。
開始時の容量はSugarSyncと同じ5GB(紹介ボーナスを使えば+500MB)。
SpiderOak
初期容量:2GB
紹介による容量追加:あり(+1GB)
同期するフォルダ:基本的なフォルダから指定(基本) / 任意のフォルダを指定(拡張)
同期対象の除外:フォルダ,ファイル単位で可能
クライアントからの共有:クライアントから可能
ファイルはローカルとオンラインの両方に保存される。
—
先に書いておくと、仕様や設定可能な項目が比較的多めなので、柔軟な対応ができる反面最初は分かりにくい部分があります。
公式とネット上の情報によると、ファイルが保存されるときに暗号化されるため、本人以外には中身がわからないとのこと(セキュリティ面に強い?)。
同期に関する設定は柔軟で、今まで紹介してきたサービスでできる同期方法はほとんどできると考えてもよい。
その一方で設定項目が多く言語も英語のみのため、パソコンに詳しくなかったり英語が極端にダメといった場合は候補としては厳しい。
ただ、同期の設定は最初の基本的な状態だとドキュメントやミュージックフォルダなど、いくつかの基本的なフォルダのみが選択可能となっているので、そのまま使用するなら簡単かも…知れない。
柔軟な同期をさせるなら設定の変更が必要。他とは異なりバックアップの設定などもできる。
また、動作等も若干わかりにくい感じがした。
なお、デフォルトではスタートアップ時に自動起動しないため、自動起動させたい場合も設定を変更する必要がある。
開始時の容量はDropboxと同じ2GB(紹介ボーナスを使えば+1GB)だが、紹介ボーナスが1GBと一番大きく、紹介ボーナスを利用するときは少しお得感がある。
紹介バージョン:4.8.3 / 4.8.4
※紹介リンクのうち、一部紹介者側に登録時のメールアドレスが表示されるものがあります(それが何かに使われるといったことはありません)。
各種サービスの特徴と自分が使いたい機能に合わせて選択していけば今よりも便利になるかもしれませんね。
といったところで、今回の記事は終わりです。
今回はこの辺で。
では、また…
修正:2012/12/27 17:45
修正2:2013/01/04 17:45
修正3:2013/02/25 15:30
追記:タイトルを若干変更しました。(2012/12/28)
追記:いろいろ間違ってたので修正。(2013/01/04)
追記:アップデートで変化した部分を反映。(2013/02/25)