Ubuntu Server 14.04 LTSでテスト用にApache2を設定した際のメモ
Ubuntu Server 14.04 LTSでテスト用にApache2を設定した際、12.04 LTS時代にセットアップした時といくつか異なる点があったのでメモ。
注:今回掲載している設定の中にはテスト環境における設定例のためセキュリティを考慮していないものも含まれます
viコマンドがうまく使えないときはsudo apt-get install vimで。
これは今回の設定とはあまり関係ないですが、viがうまく使えないときは先に「sudo apt-get install vim」でインストールしておくとうまくいくようです。
(Apache2側で)変わっていたこと
sites-availableフォルダ内にあるデフォルトのファイル名が変わっていた
12.04 LTS時代に設定した時は、sites-available内のデフォルトのバーチャルホスト設定のファイル名は「default」でしたが、14.04 LTSでセットアップした際には「000-default.conf」になっていました。
以前設定した際のメモの通りにコマンドを実行していたところ、「default」が見つからずに困りましたが、いつの間にか(Apacheのバージョンアップ(?)で)ファイル名が変わっていたようです。
設定でOrderを使うとページを正しく表示できない(403エラー)
こちらも以前と変わった部分になりますが、設定に例えば「Order allow, deny」(allow from all)のようにOrderを使用すると403エラーとなるようです。
この例の場合(すべてのアクセスを許可)であれば「Require all granted」とすると正常に表示されるようになります。
エラーログのAH00558エラー
とりあえず設定を終え再起動した後エラーログを見たところ、過去のバージョンでは出なかったAH00558というエラーがエラーログに記録されるようになりました。
ネットで検索したところ、どうやら少し設定すれば表示されなくなるというので次のように設定したところ、表示されなくなりました。
まず、「sudo vi /etc/apache2/conf-available/fqdn.conf」でファイルを新規作成し「ServerName (設定しているサーバのホストネーム)」を記述し保存。
続いて「sudo a2enconf fqdn」で設定を有効化し、「sudo service apach2 restart」でApache2をリスタートします。
参考:ubuntuにおけるapache2のAH00558エラーを解決する。 – mk_55’s diary(「sudo echo ServerName $HOSTNAME > /etc/apache2/conf-available/fqdn.conf」がエラーとなったので方法を変更)
おまけ
テスト環境で外部からのアクセスがない(セキュリティ面の問題がない)場合に限りますが、ファイルやフォルダのパーミッションで困っている場合はApache2の実行ユーザを自分にするとうまくいきます。初めて設定する人でうまくいかない人は参考にしてください。
「sudo vi /etc/apache2/apache2.conf」で設定ファイルを開き、「User ${APACHE_RUN_USER}」を「User (自分のユーザ名)」にすると、実行ユーザが自分になるのでパーミッションで怒られることはなくなります。