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新版:無料オンラインストレージのクライアント比較・まとめ

2021/09/04 更新

最近ではスマートフォンやタブレット端末など、PC以外にも複数の端末を使う機会が増えています。複数のデバイス間で常にファイルを最新の状態に保ったり(同期)、必要な時にどこからでも保存したファイルを取り出したりできるオンラインストレージを活用して、快適にファイル管理をしてみてはいかかですか?(2014/04/20更新)

以前当サイトで無料オンラインストレージについて比較しましたが、掲載内容が古くなったので、改めて比較して紹介します。

2014/04/20:Ubuntu Oneのサービス終了に伴い一部修正しました

2014/03/01:OneDrive(旧SkyDrive)の名称変更に伴い一部修正しました

無料オンラインストレージのクライアント比較

※記事の内容には個人的な意見を含む可能性がありますのでご了承ください。

今回対象とするのは次の通り。

  • SugarSync
  • Dropbox
  • OneDrive(旧SkyDrive)
  • SpiderOak
  • Ubuntu One

SugarSync

ファイルはローカルとオンラインの両方に保存される。また、オンラインのみの保存も可能。

管理人が最も利用しているサービス。

バージョン2.0からクライアントのデザインが変更になると同時にSugarSyncのストレージをマウントするような仮想ドライブが追加されるようになった(設定により変更可)。また、2.0.34からフォルダとしてマウントされるようになった。

SugarSyncは非常に柔軟に同期するフォルダを指定することができる。

このおかげで、例えば「コンピュータAの任意の場所にある複数の作業用フォルダを同期する」というような設定ができる。

これは非常に便利で、複数の場所に同期したいフォルダが散らばっていたとしても柔軟に同期させることができ、同期対象としたフォルダの下層にあるフォルダを対象から除外するといった使い方も可能。

使い勝手について、とりあえずすべてのパソコンで同期させたいだけなら「マジック ブリーフケース」フォルダに放り込んでおけばいいし、柔軟に対応させたいのなら自分で同期するフォルダを指定すればいいというように、簡単にも柔軟にも扱える。

「マジック ブリーフケース」に入れた場合でなければ、他のコンピュータでは自分で設定しない限り同期されない。つまり、多くのコンピュータがあった場合でもどのフォルダをどのコンピュータ間で同期させるかを指定できる。

「ウェブ アーカイブ」を使えば、ローカルには一切保存せず、オンラインのみでデータを保存できるので、普段使わないファイルを保存してローカル側の容量を消費させないことも可能。

バージョン2.0でクライアントのデザインが変更となったが、以前と大きく変わった部分は(仮想ドライブ以外)ないのでおそらく問題ないかと…

なお、以前掲載した記事のように、2.0.34にアップデートしてからSugarSyncドライブが(設定に関わらず)常に表示される。

開始時の容量も5GB(無料プランでも紹介ボーナスを使えば+500MB)と簡単に同期するなら十分な容量が最初から用意されている。

紹介バージョン:2.0.34

Dropbox

  • 初期容量:2GB
  • 紹介による容量追加:あり(+500MB)
    ※こちらから申し込むと開始時の容量が+500MBになります
  • 同期するフォルダ:「Dropbox」フォルダ
  • 同期対象の除外:「選択型同期」機能で可能(オンライン側フォルダ単位)
  • クライアントからの共有:右クリックのメニューから可能

ファイルはローカルとオンラインの両方に保存される。

言わずとも知れた老舗オンラインストレージ。

SugarSyncと比較するとシンプルなイメージだが、オンラインストレージとしては十分な機能を持つ。

通常の設定ではフォルダに入れたファイルは自動的にすべてのコンピュータで同期される。

また、「高度な設定」から、「選択型同期」によって、Dropbox上のすべてのフォルダを同期するか、任意のフォルダのみ同期するかを選択できる。

この設定を活用すると、各コンピュータで同期に使用するDropbox上のフォルダを変えれば(例:コンピュータAではAフォルダ,コンピュータBではBフォルダ)SugarSyncのように同期対象を限定できる。

一方で、指定できるのはあくまでも「Dropbox」フォルダ内での話であるため、本当のSugarSyncのようにローカルに散らばった複数のフォルダを指定することはできず、様々な場所(階層)のフォルダを選択というわけにはいかない。

開始時の容量は2GB(紹介ボーナスを使えば+500MB)なので他と比べると若干少ないが、無料でサービスを利用できるだけありがたいか…

紹介バージョン:2.2.13

OneDrive(旧SkyDrive)

使用するOSにより若干異なるため項目を分けます。

デスクトップアプリ(Windows 7以下向け)

  • 初期容量:7GB(古くから使用しているユーザーは25GB)
  • 紹介による容量追加:あり(+500MB)
    ※こちらから申し込むと開始時の容量が+500MBになります
  • 同期するフォルダ:「SkyDrive」フォルダ
  • 同期対象の除外:「この PC で同期するフォルダー」機能で可能(オンライン側フォルダ単位)
  • クライアントからの共有:右クリックのメニューから可能

ファイルはローカルとオンラインの両方に保存される。

Microsoft社によるサービス。名称変更前はSkyDriveだった。

同期方法としてはDropboxと似た感じで、フォルダに入れたファイルが同期対象となる。

Dropboxと同様に、基本的にフォルダに入れたファイルは自動的にすべてのコンピュータで同期され、設定を変更することで、SkyDrive上のフォルダのうち、すべてのフォルダを同期するか、任意のフォルダのみ同期するかを選択することもできる。

ここでは目的から外れるので詳しく紹介しないが、そのほかの機能として設定さえ行えばインストールしたPCに保存されたデータを別のPCから取り出せる。

位置づけとしてはDropboxとほぼ同等(SugarSyncより限定的)といった感じ。

開始時の容量は、以前は25GBだったものの、現在は7GBと減少(紹介ボーナスを使えば+500MB)。しかし、ここで紹介しているその他のサービスより多い。残念ながら紹介ボーナスのシステムはない模様。紹介ボーナスのシステムがつきました。

紹介バージョン:Version 2013 (Build 17.0.2015.0811)

Windows 8.1に統合(Windows 8.1)

ファイルはローカルとオンラインの両方に保存される。また、オンラインのみの保存も可能。

※異なる部分のみ記載します。

ローカル側からの同期対象の除外はできないが、「SkyDrive」フォルダに入れたフォルダやファイルを右クリックし、「オンラインでのみ使用する」を選択することでオンラインのみの保存が可能。これによりローカル側のディスク容量を節約できる。

なお、Windows 8.1にはSkyDriveのデスクトップアプリはインストールできず(一部のコンポーネントはインストール可能)、前述のPCに保存されたデータを別のPCから取り出す機能は使用できない。

デスクトップアプリ版と比べて、Windows自体への統合度合いが高いものの、一部の機能は使えないといった感じ。

SpiderOak

  • 初期容量:2GB
  • 紹介による容量追加:あり(+1GB)
    ※こちらから申し込むと開始時の容量が+1GBになります
  • 同期するフォルダ:基本的なフォルダから指定(基本) / 任意のフォルダを指定(拡張)
  • 同期対象の除外:フォルダ,ファイル単位で可能、また、詳細な指定も可能
  • クライアントからの共有:クライアントから可能

ファイルはローカルとオンラインの両方に保存される。

今回紹介する中では若干変則的なサービス。

先に書いておくと、仕様や設定可能な項目が比較的多めなので柔軟な対応ができる反面、最初は分かりにくい部分がある。また、細かい設定をする場合には多少複雑な設定が必要。

公式とネット上の情報によると、ファイルが保存されるときに暗号化されるため、本人以外には中身がわからないとのこと(セキュリティ面に強い?)。

同期に関する設定は柔軟で、今まで紹介してきたサービスでできる同期方法はほとんどできると考えてもよい。その一方で設定項目が多く言語も英語のみのため、パソコンに詳しくなかったり英語が極端にダメといった場合は候補としては厳しい。

ただ、同期の設定は最初の基本的な状態だとドキュメントやミュージックフォルダなど、いくつかの基本的なフォルダのみが選択可能となっているので、そのまま使用するなら簡単かも…知れない。もちろん、柔軟な同期をさせるなら設定の変更が必要。

他とは異なりバックアップの設定などもできる。

また、SugarSyncのマジックブリーフケースのように、「SpiderOak Hive」へ保存したファイルはすべて自動で同期されるため、他のサービスのような機能も持つ。

なお、動作等が若干わかりにくいところがあること、そしてデフォルトではスタートアップ時に自動起動しないため、自動起動させたい場合も設定を変更する必要がある点には注意。

開始時の容量はDropboxと同じ2GB(紹介ボーナスを使えば+1GB)だが、紹介ボーナスが1GBと一番大きく、紹介ボーナスを利用するときは少しお得感がある。

紹介バージョン:5.0.3

Ubuntu One

サービス終了がアナウンスされました。今後はUbuntuでもDropboxなどを使用することになりそうです。

インストール方法等はUbuntu Oneがサービス終了するのでDropboxに乗り換える(Dropboxをインストール)にまとめてあります。

まとめ

ここで紹介したサービス以外にもたくさんのサービスがありますが、今回は管理人が使用するもの・比較的有名なものを挙げてみました。

各種サービスの特徴と自分が使いたい機能に合わせて選択していけば今よりも便利になるかもしれません。

どのサービスも一定容量・機能であれば無料で使用できるので、気になったものはどんどん試して自分にとって何が一番かを探してみてはいかがでしょうか?

※紹介リンクのうち、一部紹介者側に登録時のメールアドレスが表示されるものがあります(それが何かに使われるといったことはありません)。